シンガポール株の相場予想

シンガポール株の相場予想

2月中旬以降、軟調な展開が続り心一いている。その背景には、リビアや他の産油国での政治的な緊張拡大に加え、インフレ懸念の強まりがある。もっとも今のところ、製造業生産高や輸出の底堅さが示唆するように、「2011年にかけてシンガポール経済が5%強の安定成長局面に移行する」というコンセンサス自体は揺らいでいない。また、年前半にも予想される5年ぶりの総選挙を睨み、国内総生産(GDP)の2%強に当たる国民還元策が採用されることも、経済にとってプラスである。

 

足元のインフレ率は、年初数カ月間は前年比5〜6%程度で、その後徐々に沈静化していくというシナリオに沿って推移している。このため東・北アフリカなどの緊張が収束すれば、世界経済のダウンサイドリスクや国内外のインフレ懸念が緩和され、シンガポール経済の実体を反映した相場展開に復するだろう。

米国市場の底堅い動きなどから先高期待は強く、売られ過ぎている銘柄やセクターへの自律反発を狙った資金流入は続くであろう。昨日東証マザーズに新規上場したリブセンスが好スタートを切ったこともFX、株式投資家の投資意欲を高めるとみられる。